呉エイジ氏「鬼嫁探偵」を読んだ感想 一気に読むもよし、噛みしめるもよし

2020年5月10日

Life Log 読書

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ファンと言っても正しいし、憧れと言っても間違いでないだろう。20年程前からホームページとかを作ってきた僕にとって、初めてそのサイトを見た時衝撃を受けた。確か『雑文の匣』というコーナーの第一話「すごい面接」というエッセイ。そのエッセイは著者呉エイジ氏のファンでは誰もが知るエッセイだ。今でもAmazonのKindleで読むことができる。「すごい面接」で検索いただきたい。

さてそんな呉エイジ氏の最新作


ブログでは長編を執筆中とのことで楽しみにしていたが、完成したとの記事があがったので早速kindle本を購入しiPad miniにとりこんだ。


はやる気持ちでタップし、読み始める。...やはり心の師匠だ。掛け値なしにおもしろい。だが一気に読了したい気持ちを抑えながら、今回は文章を噛みしめることにした。

なぜそんなにおもしろいのか?...を

臨場感

プレバトの俳句コーナーが好きだ。そこでの才能あり or 才能なしの議論において、「絵が浮かんでくるか」という事がよく言われる。才能ありとされる句には、読み手に詠んだ光景や心情を伝える事ができるそうな。その意味で、本作はその情景が浮かぶ。情景だけでなく心情も含めて。まさしく少し前に流行った「脳内メーカー」のごとし。

親近感

氏の描写による臨場感によるものだろうが、登場人物それぞれに親近感を感じる。氏は一歳違いの同年代であるが、主人公「こうちゃん」に親近感を感じるのは僕だけではないだろう。それは愛するものに対しての接し方、考え方だ。しかし子供の頃と同様「火遊び」はしたくなる...「うん。わかるよ君の気持ちは。」ってなるのは男の性(さが)である。

表現力

氏のふんだんに直喩を使い情景や心情を表現するのが好きだ。あと本作においては、その性描写の表現力に度肝をぬかれてしまった。単にエロいというのではない。同年代の氏。10代の頃、日活ロマンポルノやなぜか友人から回ってきたエロビデオを見てた年代だ。その年代が大いに同意する表現がふんだんに描かれている。我々世代なら、そこらのエロ小説よりも興奮した輩も多いのではないか。

読んだ感想の結論は

とやかく書いたが、何も考えずに読み進めればストーリー的にも普通におもしろい。ただ一つ一つ噛みしめることによってより楽しめる作品であった。ただ鬼嫁シリーズは氏のライフワークであろうが、一つだけ言っておきたいことが。

何に怒ってるか、何をして欲しいかを怒鳴ってくれるほうがいい。黙って...何を怒ってるのか、何に不満があるのかわからない方が精神的に厳しい

と。しかしこれではエッセイやら小説にはならないんだが...。

本作には従来とは違った、しかしながらまぎれもなく漢(おとこ)がそこにいた。そんな漢が最後に感じた人生の道標がいい。まさしくそのとおりだ。次回作でもそんな漢の話を期待している。

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